孤独の補足すら例えが下手だった

季節が変わる頃に、肌に感じる温度や髪を撫でる風にのって感じる季節の感覚や香り、そこから思い出されるあの日の記憶。


それがこっちで一度もなかったことに気がついた。


知らない温度が、知らない風が、ひたすら自律神経だけを乱していった。



春になれば必ず思い出される感情も、夏になれば必ず思い出される大切な日も、秋に必ず感じるかさつきも、冬になれば全てが白く染まって目眩を覚えるほどに襲うあの人との温もりも、全部ない。



当たり前だけど、ここにはない、自分の過去。




だから私の感覚を、感情を教えてあげる。私の生きてきた中での季節を。



春の風が運ぶ香りも、夏の日差しがどれだけ幸せかも、秋に感じるざわざわした感覚、冬になると雪の匂いと冷たい風がぎゅっと心を掴み人恋しくさせる、けど、空を見上げると信じられないくらい透き通った空気の中にまたたく星が生きてると実感させてくれる。



と、ポエムちっくにしたけど、さっきのはこれらを全て話しても知らないからわからない、感覚すら想像つかない、気候すら違うから共感出来ない、だけど言いたいことはわかる、みたいな。




つら。