貴女には保護が必要です

前回の更新から、バタバタと一ヶ月が過ぎていった。レギュラーメンバーが出勤出来なくなり、連勤が続いたり。


そんな中で重たくのしかかるものに耐えられなくて壊れる寸前だった


「入院する気はある?」


医者の言葉にイエスと答えられても、先立つ物がなかった。




きっかけは些細なことの積み重ねだったんだと思う。それがいっぱいいっぱいになっていた。



その日、通院の日だった。それで彼氏が有給をとってくれて送り迎えをしてくれることになった。前日に朝9時に出発しようねって話して、彼氏は夜更かししてから寝てた。


午前7時に胃が痛くて横になってるのも辛かった。だから彼氏を起こして背中をさすってとお願いした。

胃痛の原因は私にもあるのだけれど、それでもめちゃくちゃに痛かったから助けて欲しかった。安心させて欲しかった。


彼氏はキレながら背中を雑にさすってすぐに寝てしまった。身を縮こませてうめき声をあげながら早く起床時間になって病院に連れて行ってもらうのをひたすら待った。


起床時間に彼氏に声を掛けると、怒りながらまだ寝ると言われた。だからそこからもう一時間待った。けど同じ返事がかえってきた。


私が変な時間に起こして背中をさするように言ったのが悪いらしい。それが原因で自分は起きられない、起きない、と。



既に溢れていた私の中のものが爆発して、泣きながら店長に電話をした。


「ごめんなさい、病院に連れてって欲しいんです」


店長はすぐに来てくれた。


泣きながら家を出る私に声もかけずただじっと見ていた彼氏。



病院に着き診察を受け、入院をすすめられた。


私も頷いた。でも、お金がないの。だからできないの。


「じゃあ、彼氏から少し離れるようにしてみて」と言われた。私の行くあてなんてないけれど、少ないお金を握りしめてビジネスホテルに泊まったりは出来るかなって。


診察室を出る私に医者が


「死なないって約束出来る?」


と言った。私は


「なるべく、そうならないように、死なないようにします」


と答え礼を言って帰ってきた。


それが一月の終わり頃の水曜日だった。