10日振りに人間としての生活をはじめるために外出した。冬はもうすぐ死ぬと、風に乗った香りが知らせてくれた。あまりに早くそしてあっけない冬の死に、私は悲しんだ。10日前からカーテンを閉めたままの部屋で息を潜めて人間としての全てを放棄していた…
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